授業支援システムとは?特徴を解説!
ICTっていうけれど…
近年、学校教育現場においてICT化が急速に進んでいます。
文部科学省が2019年末に“GIGAスクール構想”を打ち出して以来、新型コロナウイルスの流行も相まってICTの普及が加速しました。
学校では授業を行う“教務”や生徒管理や成績管理を行う“校務”までさまざまな業務があり、それらに対して様々なICTツールが提供されています。
学習塾においても授業の他に、保護者との連携、請求管理などさまざまな業務があり、ICTツールが普及し始めています。
その目玉の一つに、学校の授業で活用する【授業支援システム】があります。
この記事では、授業支援システへの理解を深めたい方や導入を検討している方向けに、授業支援システムの概要やメリット・デメリットを解説します。
そもそもICTって…?
ICTとは、「Information and Communication Technology」の略称で、日本語では「情報通信技術」と訳されます。
ITという言葉も同様に使われますが、ITは「情報技術(Information Technology)」と訳されるのに対し、ICTはCにあたる「コミュニケーション」を強調した言葉です。
授業支援システムとは
授業支援システムとは、ICTで生徒の学びを促進しながら先生の授業運営をサポートするシステムの総称です。「授業支援クラウド」「授業支援ツール」「授業支援サービス」「授業支援ソフト」とも表現されます。
授業支援システムの特徴
授業支援システムは、先生の授業準備から実際の授業、その後の評価までをサポートします。具体的に各ステップの内容を紹介します。
①授業準備の効率化
授業支援システムを使用し、授業で扱う【教材】の準備を行います。内蔵されている教材はシステム上で使いやすいように工夫がされている場合が多く、授業進度に合わせて教材を組み合わせて使用します。
インターネットを使ってすぐに配信できるのが特徴で、プリントの印刷・配布・回収する手間を省くことができます。
②授業準備の効率化
授業支援システムを使用して、生徒の学習状況を可視化することができます。児童生徒の課題進捗状況をほぼリアルタイムに確認したり、数値化したりすることができます。教員が机間巡視して生徒の課題の進捗状況を確認する手間がなくなり、学習に遅れている児童生徒の早期発見もしやすくなります。また、添削機能によって発言が苦手な生徒でも先生とやりとりすることができます。このように授業への関与を促進する機能を活用しながら、より授業時間中の生徒との関わりを増やすことができます。
③取り組みの評価
授業支援システムは生徒の取り組みへの評価を効率的に行うことができます。授業支援システムを使うことで、課題の回答状況を一覧化したり評価のために活用する材料を蓄積することができます。授業支援システムの中には、受けた授業を自身のポートフォリオ化することができ、自分の学習を簡単に復習することができます。
オンライン授業にも最適な授業支援ツール
オンライン授業は通常の教室での対面指導よりも様々な点においてハードルが高いと言われています。
これまでの授業形態でオンライン授業を配信すると、一方向に授業をし続けることになったり、教材配布が難しいですが、これらの点を授業支援ツールを使用して解決することができます。
感染症による学校閉鎖が発生しても、児童生徒が各自宅から授業に参加することができます。また、不登校傾向の児童生徒の学習機会を確保することにもつながるでしょう。オンライン授業や遠隔授業を円滑に行うことができる環境作りが、学習の多様化を生むと考えられます。
授業支援システムのメリット・デメリット
授業支援システムのメリット
- 先生の負担を軽減してくれる
- さまざまなデータの蓄積・活用ができる
- オンライン授業の環境作りができる
などが挙げられます。うまく活用することで、より室の高い授業をすることができます。
授業支援システムのデメリット・課題
- 使い慣れるのに時間がかかる
- 導入のハードルがある
- 知識が必要
- 先生・生徒へのルール徹底が必要
など、ICTツールの導入にはデメリットや課題がつきまといます。
多くのシステムでは、
- 初期導入支援
- ヘルプページの公開
- 活用方法の提案
など、様々なサポートを行っています。
授業支援システムを使ってより質の高い授業を。
授業支援システムの概要やメリット・デメリットを紹介しました。
授業支援システムを活用して、先生・生徒両方にメリットのある授業を提供しましょう。